[見せ付けるように螺子を巻く上官を横目でみつつも自分は彼に気を取られている敵兵をまず始末する。
何も見えないはずなのに刃で切られたかのような鮮やかな切り口で人を斬っていく碧眼の姿に、赤い色は動揺しただろうか。
同じように何人か風の刃でまとめて切りつけ、至近距離の敵には銃弾を何発か御見舞いし、
チアキを襲う者もまた切り捨てていけば、ほとんど首なしのハートとダイヤのトランプ兵が大量に出来上がっていただろうか。]
(……トランプ兵というより、ゾンビ。メルヘンというより、ホラー。)
[ただひたすらに、純粋な悪意。敵兵にとってはナイトメア。
チアキのための兵隊がどんどん増えていけばいくほどこちらは楽になったけれど、それでも勇敢に挑んでくる者は減らず。
だが残念ながらそんな兵士達はかつての仲間だった屍に囲まれてしまっていた。]
了解。
[せめて痛く無いようにとまとめて首を斬り落としたのは彼女の慈悲か、気まぐれか。
一旦敵の波が引けばハンドガンに弾を詰め込んで、進軍するための準備は完了。**]
(359) 2013/06/28(Fri) 15時頃