[ポーチュラカの望みをルパートに伝えれば、湯船に身を沈めるまで、彼は黙り込んでしまっていた。
いくつか間を置いて並ぶように湯船に浸かれば、ようやくその口火が切られる>>349。]
……死んだとしても、生きていた頃と変わらない人間ってことなんだろう。
あたしも、そしてルパート殿も。
[彼が憶病だとぽつりとこぼせば、仕方がないだろうとからり、笑い。
聞こえてきた少女達の戯れる声には、微笑ましい気持ちを覚えた。
それから続くルパートの言葉>>305に耳を傾けながら、彼が口にする少女達の優しさには密やかに同意した。
そんな優しい少女達でも、その中の一人が己の意思をしかりと持っていることを理解したらしいルパートは、そうして湯船から立ち上がる>>351。]
いいや。
謝罪を受けることも、礼を貰うことも、あたしは何にもしてないよ。
──……、
[急ぎ足で風呂を出る御仁にかける言葉を紡いでいる途中、わずかに間が出来た。]
(354) 2015/12/14(Mon) 21時半頃