[ともかく、雛子はバカだから、最初、ペースを崩されたことにさえ、気づかなかった。ん?あれ?いつもの、ふわふわ雛子が、少しブレたくらい。めーちゃん、分かってないなーって言いながら、多分、もう、めそめそした気持ちも、名残惜しいような何かも、ぜーんぶ、どうでもいいような。そうか、惜しむ程の男じゃなかったのかも。彼もまた、雛子の目を覚ます王子様ではなかったのです。]
(353) 2015/10/31(Sat) 00時半頃