―深夜・天体観測室→黍炉の部屋―
[それに逆らうことなく立ち上がり、向かった先はシュウルゥの部屋で。>>235
指し示された彼自身のベッドにソファで良いと頭を振れば問答無用で押し込まれた。
次は頭蓋陥没か、頸髄損傷か、はたまた心破裂か。
ややびびりながらも毛布に包まれば落ちてきたのは優しい子守歌で。
宴の日にも思ったが、彼の声は低く心地よい。それに魔法が絡められている事など、それに疎い自分は知る由もない。
最初は頭の興奮が引かず、思いつくままにぼんやりと言葉を紡ぐ。]
それにしても、ふふ、シュウルゥって父さんみたい。
ああ、本当の父親じゃなくて、一座の座長だった人ね。
胡散臭い処が、もうそっくり。
[笑われるか、父親の年齢じゃないと文句を言われるか。どちらにしろ、笑いの沸点がやや低くなっているので、密やかな笑いは収まらなかっただろう。]
ふふ……。
こんな僕でも、家族だと言ってくれた、ヒトだった……。
元気にしてるかな……
(351) 2014/02/04(Tue) 00時半頃