ふうん、つまり?
君の花は、危うくて、健やかに見えても突然、おれを傷つけるかもしれないって、そういうことか?
それは、おれを心配して、言ってくれてるのか。それなら、うん、嬉しいね。
[>>271裏返るというのがどういうことか、具体的にはよくわからないが、わからないというだけで恐怖するほど、この心はもう柔じゃあなかった。
それよりも、その忠告をしてくれたシルクの言葉が嬉しくて、口元がにまりと弓なる。]
でも、育てるのに強さがいるんなら、それこそ簡単に、投げ出すわけにもいかないじゃないか。
はじめから、少しずつでも、どうにかしてやらなきゃ、なあ。
大丈夫、君は、ちゃんと選べるさ。
[俯いてしまった頭を、くしゃりと撫でる。
自分を導く花が誰になるかは知らないし、シルクが誰を選ぶのかも自由だ。
ただ、こんなふうに危惧する彼女の選ぶ相手なら、きっとアネモネを捨てることなく抱くだろうと、思った。]
(351) 2015/12/12(Sat) 16時半頃