[夢中になってるうちに、アイリスの言葉は聞き逃してしまったようで。]
[菓子だからってだけじゃない。食材の高級さと料理人の腕が感じられる味わいに、思わず舌鼓を打つ。おい、なんだかグルメレポートみたいになってないか。
そんなことを思っていたら半透明だった彼女の体が半分、リーの方へ消えた気がした。というか消えてた。ほう、すごいもんだねぇ、なんて一言――うん、ちょっとアタシはこういうことになれ過ぎかもしれん。ただ、彼女がなんだかすごい嬉しそう>>@288だったので、もうそれでいいや、と思った。お菓子は世界を救う。]
へーぇ、彼女が。
[遠くに見えた人物にリーが指を指す。先刻、殺気が感じられた場所と同じように見えるが……間違ってはなさそうだ。彼女以外に見える二つの人影。――初老の男性>>341の方にはどうにも見覚えがあって。
できればこの予感は外れてほしい、と思った。
なぜって?面倒だからの一言につきる。彼女が露骨にゲッという表情をして見せたのは、この館に来て初めてかもしれない。]
(346) 2014/11/03(Mon) 18時頃