−そして腕相撲−
[勝負に応じることにすれば、喜び勇んで少女>>328が腕に飛びついてくる。腕に力をこめて揺らせば、ゆらゆらと少女も揺れただろう。本気でも手加減されてもどちらでもいいという彼女に。]
おお、そうか。どうしようかなー?ははっ。
ああ、両手でぐいーっと体重かけるよーにしてくれても大丈夫だ。
[慶三郎に向かって口だけで礼を言うのに気づけば、自分もぺこりと頭をさげる。それから、やり方を説明すれば、構えた手に少女が両手を包み込むように添える。
そして、誰かの合図で試合開始。
小さな手に力をこめる様子についつい口元が綻ぶが、勝負は非情な世界だ。ゆらゆら手を揺らした後、そっと腕を引き倒した。わざと負けても良かったけれど、反らすよりかは力の加減がしやすかったため。]
はい、俺の勝ちだ。
[ざんねんしょー、そういいながら、ゾーイの頭をぽんぽんと撫でた。大人げないと誹られるだろうか。戦利品はねだらないので許してほしい。]
(345) 2015/12/12(Sat) 15時半頃