[不穏な空気を一瞬、感じた気がした。が、それは徐々に収まっていったようで。でも、今の彼女は珍しくさほど興味を向けていないようだ。いつもだったら地を蹴って混ざりにいくか、やじうましてるか、だろうに。]
――知りたいと思うことは、誰も止められやしないのさ。だから、アタシはこうやってここまで来てやった。
[アイリスの繕うような言葉>>@273にも構わず、そう言った。後ろめたさなどいらない。どんな深みにはまりこんだって、知るという魅力には勝てやしない。これが彼女の自論。
なんて、意気込んでいったところで。甘いものの誘惑には勝てないようだ。]
ケーキっ!!
アタシ……本当に、ここ来てよかったっ……!
[さっきまでのよさげな空気が台無し。アイリスから受け取ったケーキを本当にうれしそうに頬張る様は、なんというか、作った本人が見たら喜ぶ通り越して飽きれそうなぐらい。なんてったって、菓子は彼女の大好物なのだから。
夢中で食べてた彼女には、彼らの“約束”という言葉を気に掛けるゆとりはなさそうだったとか。]
(345) 2014/11/03(Mon) 15時半頃