-どことも知れない森-[話は森へと再び戻る。それこそ記憶に残らぬほど膨大な時をひとり過ごしてきた青年は唐突な来訪者の存在を森によって知り、足音は無かったが、その姿が見える頃になると草を踏む音がいくつか聞こえ始めた。たす、と、獣の足裏には心地よい草の柔らかさだった]
(344) 2013/09/29(Sun) 20時頃