[>>335薬は即効性だ。喉を流れ落ちる無機質な香りと、嗅ぎ慣れた由良の香りが鼻孔の奥で混じり合って、…の呼吸は落ち着きを取り戻し始めていた]
…は、ゆら、ありがと……
ごめん、心配かけて。
もうちょっと、このまま、居ても良い…?
[心地よい体温がとても安心できて、素直に甘えようかと思ったその時。
ノックの音にビクリと大きく体が震えた>>326
由良以外の他人が来た事で一気に体が固まる。
ダメだ、みんなにバレたら由良に迷惑がかかる。
…は震える体に何とか力を入れ、いつものように元気な笑顔を顔に浮かべた]
俺はもうだいじょぶ、由良おなか減っただろ?
俺もぺこぺこ!
ちびって言うなっていってんだろ!でか智明!
俺たちお腹ぺっこぺこだよ、なっ由良?
[ドアの外に叫んだその声は震えていなかったろうか。どうかお願いだから、一刻も早く震えが止まってくれ]
(343) 2014/04/07(Mon) 23時半頃