……嬉しい。[それだけで気持ちが染まりきってしまえばいいのに。焦げ跡を慰めるように舌で舐め、身をすり寄せて口付けを求めた。時間をかけて味わって、わかりやすく示された熱を撫でる。誓いのキスの後は、甘い蜜のような夜が欲しいと指を撫でて囁いた。こうして大事な者に触れることで、淫魔の生き方を覚えていく。皮肉なことだと、感じる心は沈めながら。*]
(342) tomming 2016/06/22(Wed) 20時頃