[激しく、そして緩く。吹き荒れる風は、闇色の花弁を運ぶ。黒き水から辛うじて逃れただけの力なき者は、花弁を受けて倒れ伏す。闇の花弁。即ち、《病-ヤミ-》の花弁に依って、高い熱と黒い薔薇の紋様にも似た発疹とに、苦しみながら。それから逃れた者もまた、数枚の花弁が重なり生まれ出でた蝙蝠……女神の使い魔により、その体力を磨り減らされていく。]
(342) 2015/06/11(Thu) 22時半頃