[然し、今の雷撃で十字軍が随分と倒れ付した様だ。全身が痺れている兵の多い事]
……よし。これなら突破できる。
二人とも! 来た道ちゃんと覚えてるよね!
すぐに追い付くから、無事に聖堂から逃げてね!
[何をしに行くのか。それを告げたら止められるし、最悪ついてこられる。
既に、教団と戦う為に最低限必要なレガリヤと言う力は新たに手に入れたのだ。まだ半分以上のレガリヤは向こうの手の内にあるが、それでも。この聖堂侵入は、これから先の為に絶対の必須事項だ。だから『王』と云う大将首を伴い光の本拠地に侵入した。
…だけどこれは完全にアマトの私用だ。これ以上無駄にヘクターを危険に遭わせる訳にはいかない。
神聖十字軍の兵たちを乗り越え、アマトは背中から静止が届こうとも振り向くこと無く、聖堂の角へと消えていった。
聖堂の更に深奥。新教皇控える、鐘楼を目指す様に*]
(342) 2014/08/19(Tue) 22時半頃