[誰もいない。>>335その言葉に足を止める。
食堂から来た二人がいなかったというのなら、それは間違いないのだろう。
ちょっと困ったみたいな顔をする田井を見る。田井も多分、不安なんだろうと思った。でも、少なくとも自分よりはずっと、冷静だ。]
大丈夫、
[自分の口癖、ではなくて。田井の言葉を繰り返すように呟く。さっき自分で口にしたより、少し実感が伴った気がした。
メールの送信者、って言葉に、治のことですっかり抜け落ちていたことを思い出す。治は多分この世界の主じゃない、そんな話をしたこと>>102を思い出した。
治が主でないのなら、本当の主はまだこの世界で苦しんでいる、ってことにならないだろうか。]
……そう、だな……やっぱり、探した方がいいよな。あのメールを送った奴。
[多分、この世界を作った奴を。]
とりあえず俺、教室戻るわ。みんな戻ってきてるかもしれないし、
メールの送信者も、その中にいるかもしれないし。
[そう言って身体の向きを変えた。]
(340) 2016/09/18(Sun) 14時半頃