[女王が求めるのは空剣・華月斎の在り処であった。
それを聞き、自分の住む小屋を探したのかを問う。
既に探したと言われれば、今度は楽しげに打ち手は笑う。]
『空剣』なんて言っているから、必死で剣を探しているんだろう?
『空剣・華月斎をその手にすれば、世界を手に入れたも同意味である。』
案の定、そんな言葉を聞いたんだろう?
だが、まあ…当たらずとも遠からず。
少なくとも、あれと同じ"武器"は俺には作れない。
先代であっても決して作れないだろうさ。
[あれはそういうモノだと笑いながら、窓の外から空を見つめて。]
あれは”空剣”と名乗るだけあって、まさに空を制する為の剣だ。
きっと、あんたらには一生見つけられないだろうけどな。
[そう笑い飛ばすと、再び鞭でその身を打たれる。
そのまま気を失えば、悔しげな王女の顔を見るまでも無く、再び牢へと運ばれて…。]
(340) 2012/08/07(Tue) 20時半頃