―― なあに その態度 キミだって分からなかったクセに~[ >>336何様かと見紛うような、 見下ろすような賞賛と 乾いた手を打つ音 一時期は収まっていたけれど、 また顔を出し始めた 不愉快を押し込めて 朗らかに嘲る、その裏 ( やーっぱり タダじゃ渡す気にはなれないや ) 近付いて メモを受け取ろうとする彼に ぴらり 腕を後ろへ引き そのまま胸元へ 折り畳めば、カーディガンの更に内側 ワイシャツの胸ポケットへ仕舞いこめば サッ と口端の笑みを掻き消し、 普段のように眉根を寄せた彼へ にこり ]
(340) 2015/01/24(Sat) 21時半頃