[頼まれたら、髪を梳いて結んであげよう。
一応これでも、昔は髪が長かったから、全然できないってわけじゃないんだよ。
凝った髪形はできないけどね。
ふっと会話が途切れたら、あたしは冷たい校舎で椿ちゃんと交わした会話を思い出す。
あたしを泣かせたくないから、きっと差出人じゃないと言った椿ちゃん。>>3:314
だけど、差出人だった、んだなあ。
それを責めようとは思わない。
あたしだって、少し前までは死ぬことしか考えてなかったんだもん。]
……校舎で話した時のこと、覚えてる?
マネキンになっても現実のあたしは無事だよって椿ちゃんに言われて、あたし素直に喜べなかった。
[お化け屋敷へと向かう道中。階段で話したこと。>>3:170>>3:175
そのことを、ぽつんぽつんとあたしは話す。]
だけどね、今は、あたしも椿ちゃんも無事で、良かったなって思う。
椿ちゃんが帰って来てくれて、よかった。
(334) takicchi 2018/02/26(Mon) 15時半頃