251 洋墨と躍れ、心の随に


【人】 許婚 ニコラス

 
[刺し貫かんと迫るその焔十字へと、
 進み出るその姿に僅か目を瞠った>>299


  …… っ、何故


[と、問う迄もなく。
 血に塗れた彼の手が、十字を握る手に重なる。
 それは、ひどく冷たかった。
 もとい、人らしき温もりが欠落していた。
 
 視界が一挙に、翳る>>300。]
 

(334) 2018/10/14(Sun) 06時半頃

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