人狼議事

199 獣[せんせい]と少女 2


【人】 逃亡者 メルヤ

[まっすぐに水の都に進むためには裾野の街の上空を通る。
ひとつ空を駆るごとに翼から五色に彩られた雲が棚引いた。

下界の賑やかな人々の中には、
初めての買い物に挑む少女たちが混ざっているのだろう。
特に混み合った一角には、真っ白な獣に乗る少女の姿。
入り口の季節外れな雪だるまはこの二人のか。 >>119

考えながら緩やかに飛んでいると、

何かの拍子に天を見上げた人間が、
「おい、あれ」と隣にいる者の裾を引く。

大気中の水分が多かっただけで偶然なのだけれど、
航跡に尾を引くのは慶雲とも言えるもの。
雲影程度に紛れるつもりだったが、目立ってしまうのは避けられない。

ああ、ついに見つかってしまった。
腕の中の少女に首を竦めると、獣は下界を一顧だにせず飛んでいった。]

(331) 2016/10/17(Mon) 22時半頃

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