思ったんだけどさ。
もし、このまま、須賀が見つからなかったら……。
……やっぱり、あれが、須賀だったんじゃないかな、って。
[多分、その言葉は否定されるだろう。私だって否定したい。そもそも、あれはマネキンだったのだし。
だから、早口で私は言葉を続ける]
あれがマネキンだってことは、私もよーくわかってるよ?
でも、ここって、現実じゃないじゃん?
だったらさ、この世界では、死ぬとああなる……ってことなのかもしれないじゃん。
[それは愉快な想像じゃない。自然と私は眉が下がってたと思う]
だってさ、ここって、誰かの夢なんでしょ?
もしかしたらさ……友達を、なまなましい死体にはしたくない、みたいな深層心理?そういうのが働くかもしれないって。
いや、友達が死ぬのはいいのかって、私も思うけどさ……でも、夢って、本人にだってコントロールできるようなもんじゃないし。
[何を言ったって、推測の域は出ないんだ。
だんだん、推理を語ってるのか、自分の推理の言い訳をしてるのか、よくわからなくなってきた。
歯切れの悪い口調だなって、自分でも思った]
(331) 2016/09/18(Sun) 13時半頃