>>324
病人扱いすんな…!あたしはいたって健康だよ。
[傍から見ればとてもそうは見えないだろうが、空腹でふらふらだ、などと言うことはプライドが許さなかった。そのまま立ち去ろうとするが、続く予想外の言葉に思わず足を止める。]
…はあ…?当たり前だろ?
[男勝りだとは言われても男に間違われたことはない。失礼だと思うよりも先に拍子抜けしてしまった。
そのうちに、男は自身の名を出し、覚えがないかと問う。自分に見覚えがあるようだ。]
トレイル・トイぃ?…知らな…んん…?
[知らない、と言おうとしたが、何か引っかかる。どこかで聞いたような…。いつの間にか男は傍に近寄り、横から顔を覗き込んできた。普段なら張り手の一発でも喰らわせるところだが、今はそんな気力もない。先ほど聞いた彼の名前が気になったこともあり、初めて相手の顔をまじまじと見つめる。]
それはどうも。褒められてる気がしないけど…
あんたこそ、男にしちゃ綺麗な顔だね。
[確かに自分も何処かで見た気がする。このまま思い出せないのも気持ちが悪い。自分も名乗れば相手は思い出すだろうか。名を出してみることにした。]
…パティ・ベルだけど…
(331) 2013/07/22(Mon) 21時頃