――回想(>>1:226>>1:227 こころ)――
[ いつもの日々、いつものマル付けにならないバツ付け、そして、いつもの補習。
けれどその日は、帰り道がちょっと違った。
塾友で柔らかい雰囲気の、こころちゃん。
同じ補習を受けていた彼女とは、帰り道が同じだった。難しかったから速そうな動点を勝たせてあげた、とか、英語のテキストってみんな陽気で悩みとかなさそうだよね、とか。
補習も受けるとけっこうな時間になってて、晩御飯まで我慢できなかったんだ。くうっとお腹が鳴って、恥ずかしかったけれど、こころちゃんのお腹が鳴ったことにしてくれて、コンビニまんじゅうを買ってきてくれて。やっぱり、いい子だなって思った。
やっぱりっていうのは、よく友達の相談を聞いていたみたいだし、誰かにあげるらしいスポーツドリンク、沢山買い込んだりしてたからね。
もらった肉まんは熱々で、じゅうってお肉が瑞々しくて。友達と食べる、っていうのも、あわせたら、★三つのお味に思えた。
]
…けど、お金は割り勘にしよ?
ナチュラルに買ってきてくれたけど、ほら、奢ってもらうなんて悪いし。さ。
おいしいねー。
(327) 2018/08/27(Mon) 00時頃