毛艶も、前より少し良くなったように見えるな。
ちゃんと食事を取れるようになったからか。
[やはり少しでも体を動かしていること、点滴でなく経口で摂取できるだけの体力がついたことが効いているのだろう。手を伸ばし、頬の毛並みをそろりと撫でながら笑いかける]
療養食だ、味に文句は言うなよ。
……帰ったら、またいくらでも作るから。
[ふと声に漏らす未来は、一日でも早く訪れてほしいと望むもの。願望を口にしながら、それを急かすように響かせては負担だろうかと思い、視線をサイドテーブルへ映す。またブラッシングでもするか、との問いの答えを待つ間は、いつものように顔を寄せて。
まだ声も掠れがちなティムだ。しっかり聞き取るにはこれぐらいの距離が要る]*
(327) calabari 2019/11/16(Sat) 04時半頃