―Xday-1day・PM10:00頃・ハルヒラシティ内カフェ前―
[路地裏を出て繁華街を歩く最中、視界の端に幾度も点滅した光。着信を知らせる白い点。
また『ボク』からなのだろうかと、意識の指先を伸ばした…けれど]
誰だ…これ?
[見覚えのないアドレス>>@52に一瞬緊張が走った。もしかして招待状の続きが来たんじゃないかと。
指を鳴らしての開封と共に展開されたメールの差出人は――クリスマス。
確かにそう署名されていた。
先程までの話題の渦中の人物。得体のしれない、なのに晶を守るといった謎の少女。
繰り返し繰り返し、文字を辿りながら考える。
行くべきなのだろうか?…ずっと気になってはいる、あの話が終わってから。けれどどうして彼女は自分にメールを送る事が出来たのだろうか…アドレスも教えてないのに。
不安はある、疑問はもっと沢山。それならやっぱり――]
……あれ?モニカは後から来るの?
[あの日三人で入ったカフェの前へとやってくると、人待ち顔で壁に寄り添っているのはクリスマス一人だった。
てっきりモニカも呼び出されたのだと思ったのだけれど]
(326) 2014/03/14(Fri) 02時頃