──回想:文化祭準備期間──
[「アドバイスぅ!?」と、思いきり跳ねた声。>>308
むりむりむり、と必死の顔で拒否を示す朱美に、秋野は口を尖らせた。]
だって、ヘアメイクって何すればいいのか分かんないんだもん。
[自分で勝手になったくせに、だとか突っ込まれそうな台詞だったけれど、それに関しては朱美も人のことを言えたものではないだろう。>>223
頭の隅っこでそう思いながら、しれっとそんな言葉を吐く。]
朱美ちゃんち、美容院だって聞いたし。
だから、なんかいいアドバイス、ちょーだい。
[那由多がゲームに興じてる横、少しばかり話をしたことはあるけど、秋野個人としては、ものすごく仲良しというわけでもないクラスメイトの女子。
そんな中途半端な距離の彼女の名前をさらりと呼んで、人から聞いた理由を盾にして。
もしかしたら傲慢にも見えるぐらいに分かりやすく、再度アドバイスを求めてみせた。]
(324) 2015/06/19(Fri) 13時頃