―Xday-1day・AM0:00・現実世界、自室―
[生体ディスプレイの下端に幾度か明滅する光点…メール>>@51着信の合図だ。送信者名を見て、開封するか一瞬悩んで――でも結局人差し指を打ち鳴らす。
あれから『ボク』に返信はしないまま日が経ってしまっていた。
過ぎた時間の分だけ心に重く伸し掛かる感情を招待状について調べる事で忘れようとしてきた]
ボク、へ
返信出来なくてごめん…怒ってるかな
あんなに喜んでたのにどうしたの?
壊れるって君は人間なんだからそんな変な言い方しちゃダメだよ
……暗くて、重たくて、動けなくて……震えが止まらないのは、きっと怖いからじゃないかな
僕も少し怖い。けど友達と約束したんだ。一緒に楽園へ行こうって
だから…僕は行くよ
『ボク』にも会いたい。怖いけど、やっと直接話が出来るって思うと嬉しいんだ。『ボク』がどんな人間かは知らないし、きっと君も僕のアバターを見たら驚くと思うけど…でも楽しみなんだ
晶より
[書き出してしまえば早いものだった。綴り終えたメッセージを指先でネットワークへと飛ばす。暫くは起きたまま返事を待とうと決めて、どこか落ち着かないままにネットワークブラウザを立ち上げた]
(322) 2014/03/14(Fri) 01時半頃