いやあ。はっはっは。
林檎、美味しいんだもの。
それに俺は、食べてほしそうな林檎を取ってあげただけ
泥棒なんて 酷いなあ
[泥棒を認めつつも、そう言う男に悪気はなく。
笑う姿は、友人の帰還を喜ぶもので。
暫くそうしていたけれど、また一つ、お腹から音がなったから。
ミツボシがそこにいれば、彼女の方を見て、お腹を擦りつつ苦笑い。]
そうだ。ミツボシの分のスープとかパン、ある?
……できれば、俺の分も。
[と、頼んで。
厨房の中にブローリンやクラリッサがいれば、ひらひらと手を振ったり。食堂の面々の顔を見て、おはようと挨拶したりもして。
もし、クラリッサと一緒にパティシアがいたりしたなら、他の人が見ていても構わずに、その大きな図体を壁で隠そうと頑張ったが。
きっと、朝に果物を狙って隠れていた時のように、どうやっても無理だったに違いない。]
(321) 2015/10/06(Tue) 21時半頃