[眼下の少女は、背丈だけ見れば中々に高い。声を聞けば、問いを聞けば、――それは正しく少女。獅子は大きな口を、笑わせる。] ゆえに、正解は、大きな猫と称せ。["がっこう"の中で過ごす少女は、外の世界をまだ見ない。客人はそれを知っている。だから、正しさよりも想像力を考慮。獅子は屋根の縁で、その身体を丸める。飾りのように。] ほら、 猫じゃな。[金色の鬣も、体躯もそれと異なるが。年を重ねると細かいこと、自分のそれさえ雑になる。]
(320) 2016/10/08(Sat) 11時半頃