―余談―
[男は、次々と死者達の首をへし折り続けてきた>>311>>312。
少なくとも男の見る限り、これで活動を停止したのは間違いはない。
延髄を砕かれているのだ。脳から伝わる体への指令は、呼吸も含めて断たれているはず。
間違いなく、死んでいる。
ただし、それは神経伝達という生物としての機能を維持していたら、の話でもある。
実質的には首を切断したに等しい行為ではあるが――――。
もし、そんな常識に沿った法則が通用しない仕組みで動いていたのだとすれば、そう、例えば、損傷した神経が自然に回復する、もしくは神経伝達自体をウイルスが担う、などの現象が起こっていたのだとしたら。
彼らは再び、動きだす可能性があることは、否定しきれないだろう。
もしそうだとすれば……『頭を吹き飛ばす』>>315以外に、完全に機能停止させる手段は、あり得ないのかもしれない]
―余談・了―
(319) 2011/12/03(Sat) 00時頃