あの鼠、今頃どうしてるんだろうなァ?
そう言えば、見ているのは女王だけなんだろうか?
[そんなことをぼやいて札をしまうと、続いて手裏剣をしまおうとした時にその内の一枚にはたと目が止まります。]
……あ、
───あの女王…暇か?
[呆れたように手裏剣に刻まれた言葉を見つめながらも、幟乃はふっと笑いました。その言葉に勿論だとでも言うように、手裏剣に静かに口付けます。]
今に見ていろ。勝つのはこのわたくしだ。
[そんなことを偉そうに言っては、最後の一枚も懐にしまいました。幟乃の懐にはたくさん物が入っております。先程もう一つしまう物が増えました。それは、オスカーが幟乃から離れる際にお見舞いした木のダーツです。「彼の首を打てますように」そんな恐ろしい願いを込めて。]
………やはり、あの女王本当に暇だな。
[ちらりと地面に視線を落とすと、そんな感想を幟乃は漏らします。暫くして、彼女はうずくまるように膝を抱えて眠ったでしょう。**]
(318) 2014/12/28(Sun) 02時頃