−5月2日早朝、住宅街マドカ自宅内 >>310続−
[女の子を危険に晒せない、と言ったチアキに対して。普段の彼女のチアキへの態度とは違う、とても真剣な態度で、反論する。]
あたし。チアキに……居なくなってほしくないんだ。チアキはたまに無鉄砲だから、こういうところにいると、心配。
本当はね、あたし、チアキもあたしを騙そうとしてるならいいのにって思ってる。でも……もしあたしが間違ってて、チアキが言ってることが本当で、いなくなってからそうだって解ったら、あたし……誰にも謝れなくなっちゃう。
だから……まだ、いなくならないで。あたしがチアキのこと、ちゃんと解るまで。
[その目には僅かに涙が浮かび、すぐに消えた。恐らくは無実のチアキを疑い続ける、己の罪を自覚しているがゆえの涙。
そして、離れるなという言葉を受けたので]
……分かった。……その言葉は、信じる。
あ、でももし、チアキがあたしを見捨てれば助かる状況なら……[ふふっ、と笑って]そうしても、いいよ。
[もしそうしてくれたら、自分が正しかったことが証明されるから。そうなったら、「ほら、言ったじゃない」って表情のまま綺麗に死んでやる。……とは、さすがに言えず]
(318) 2013/07/22(Mon) 17時頃