― 現在/診療所 ―[抜けなくなれば雲みたいにふらふらと酒場に足を運ぶ事もないだろう。>>298鼓膜を打つ溜息は神経を逆なでするよう。わざと、と知っていても、苛立つのは止められない。苛立つくせに猫と会話するのをやめたりもしないのだが。] 無償で優しくされるのは ラディスラヴァんとこの猫くらい、可愛いやつだけさ。[ラズベリーに似た首輪の色を思い出しては似もしない目の前の黒猫のずる賢い笑みを一瞥。みゃあ、と鳴くように謳うように>>300せっせと掘られる墓穴をやれやれとスルーした。毎度閉店までくだをまかれるあの店の店長が不憫だ。]
(317) 2015/05/10(Sun) 20時半頃