[問い返す声に返ってきたのは、朝の挨拶で。>>302 ではあれば、聞き間違いだったかとも思ったがもう、構わなかった。何度考えても、他に答えが見つからないのだからどうしようもない。] うむ、でもまだ、枯れてはおらぬし。 ――…ほう? ……ほう。 これはこれで、"おねえさん"らしいのう![水に挿してもないのにここまで保っていること自体が不思議だけれど、それでも、おいそれと新しいばらに取り替えるつもりはなかった。 理由は、言うまでもない。 縄のように編みこまれた先に留まる花びらから、何か聞こえて耳を澄ませる。己の母なる花が持つ言葉。枯れたそれにも意味があると知れば、いとおしげに編み目撫でて。]
(315) 2015/12/16(Wed) 23時頃