ああああああああああっ!![叫んで、高橋は手にした譜面台を振った。ごきり、と嫌な音がして、『それ』は吹き飛んだ。立ち上がろうとするが、うまくいかず、起き上がろうとしてはバランスを崩して倒れ、を繰り返す]――ひ、あ[何か言おうとしたが、しゃくりあげるような音しか出ない。這うようにして、高橋は落ちた鉄パイプを拾い、『それ』に近づいた。]お前が…おまえが、俺を。喰うから。喰おうと、するから。あいつみたいに。さっきの、あいつ…あ。[そこからは、もう夢中で。何度も何度も何度も、パイプを『それ』の頭に振り下ろした。]
(315) 2011/12/04(Sun) 04時頃