[魔力の塊が、もうひとつの塊に流れて行った。>>288
また変な水の音。重なって、音が鳴って、はなれる。
水が流れる音はしない。どうして鳴っているのだろう?
首を傾げて、ひねっても、答えはでない。>>292]
…あ、
[大きな魔力の塊が、ちょっとだけ動いた。
視えないはずなのに、視えている。どっち、どっち、あの塊と、自分、どっちが、視て、視えている?>>294
どうしてだろう、背中を伝う、にじみ出た水。
ここから逃げなきゃ、でも、掴まり続けてしびれた腕、言うこと聞かない。]
…おみず!
[手足ばたばた、翅をぱたぱた、させていたけど、変なもようの円が出て、真中から出てきたお水に、目がはなせない。
魔力を感じたら、なおさらのこと。
口をおっきく、おっきく開けて、べって出した舌の上に来い来い、と。
…目の前で弾けるまでは、どきどきわくわくしていた。]
(315) 2015/08/02(Sun) 22時頃