……言った、でしょ。検証だから。
[>>299問い掛けに返す声が僅かに低くなる。
何度も求めるそれに、己の胸が満たされているなど、彼に悟られたくはなかった。
それ以上余計なことを言うようなら、お預けも考慮に入れるところだったが。]
…………ッ
[何の捻りもなく、勿論説明書の用語集にも載っていない言葉に、キルロイの中に埋めたものが一際大きく膨れた。
汗でしっとりと濡れた背中に己の胸を密着させれば、些かペースの速い心音も伝わるだろうか。
首の紋を避けるように、首筋や耳の後ろに舌を這わせて、滴る汗を味わうようにちゅ、と吸い上げる。
痕を残さないのは、彼の家族に対する配慮なんかではなくて――。]
……ロイ、ッ はぁ、っ……出すよ、……
[ぐ、と限界を訴える性器が、キルロイの中で震える。
ふと脳裏に過ぎるのは――ちょっとした、悪戯。*]
(313) nico 2016/06/22(Wed) 12時頃