65 Le Manoir de la Depravation ―淪落の館―


【人】 奏者 セシル

― ?・ヨーランダの部屋 ―
[呼び鈴が鳴れば青年はノックと共にヨーランダの部屋の扉を開ける。
その途端、鼻先掠める血の臭いに顔を顰めながら、室内にいるヨーランダとアイリスをさっと観察だけしてから一礼をする。]

かしこまりました。

[室内にいる二人に怪我はなさそうだ、なら誰がと思うも口には出さず。床に散らかった花たちを拾い上げれば、薔薇の棘が、手袋越しにちくりと刺さった。]

[二人がそのまま出て行くなら、ただ見送るだけ。勿論、アイリスに送られるのは侮蔑の視線だが。]

(313) 2012/12/10(Mon) 21時半頃

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