>>@34
――死ん……!?
[驚愕に目を見開くが、すとんと納得が喉元を落ちていき、胸の靄が晴れた。
怒りや悲しみがこみ上げることもないのは、自分が薄情になったのか。――いや、まだ、感情がついてきていないのだろう。
ぽつりぽつりと語られる声は「ごめんなさい」を言う前のように湿っているようで、何か声をかけようとするが、
その顔色が、急に変わった。>>@35]
リツ!!
[触手に飲み込まれていく弟は、青い顔をしながらも碌に抵抗をしていない。いや、しても無駄だと分かり切っているのか。
自分と同じようなぴったりとした対魔忍服の素材は、触手が潜りこむ様をくっきりと浮かび上がらせる。]
おい!!離せ、離しやがれ……!!っ、ぐ、ぁ、やめろ……!!
[どんな感情を抱こうと、目の前の弟が嬲られるのを見過ごすなんて発想はない。
肩をよじって振り払おうと力を籠めると、抵抗するなとばかりに秘部に纏わりつく触手たちが太く締め上げてきた。*]
(313) 2016/06/05(Sun) 19時半頃