[子供のだだのような声を発し、瀬志田が遠ざかって行ったのと、ミニュイが自分から離れたのはほぼ同時。
追いかけないの?と問われればただ、苦笑しか浮かばずに]
あいつの仲良は一杯いる。
俺がどうこうじゃなくて、遊んでくれるはずのミニュイも俺も、かまってくれないから拗ねた、んだろ。
[それが証拠に瀬志田は“僕は?”とは言ったけれども自分の子ともミニュイのことも呼ばなかった。
さっき、花望において行かれ、今度は自分達にかまってもらえず。
たまった不満が爆発した、と言う所だろう]
ミニュイが追いかければいい。あいつと遊ぶって言ったのにオレと遊んでいたんだし?
[多分それもご立腹、と肩竦めて。
瀬志田が臍を曲げた原因が、自分にあるとはこれっぽっちも思ってなさそうな彼にそう言って。
自分は今追う気がないとはっきりと断言する。ああいうときに追いかけたってややこしくなるだけと]
(312) 2015/01/24(Sat) 14時頃