[ルーカスはこんな自分を見て何を思ったのだろうか。
一番後ろの、窓側の席を陣取ってしまったのを悔やみながら、また吐息を漏らす。
ヒューは別の友人の元へ行ってしまった。
今まで一緒だった僕達は別の学科に行って、昔に比べて遠くなった気がしてしまう。
ずっと付きっ切りに近かった幼馴染が、別の友達を見付けていったのは良い事だとは思ってる。
されど、何だろう……このぽっかりと空いた寂しさは。
そもそも、ヒューを誘ったのは此方。
元々幼馴染が人見知りなのは知っているじゃないか。
なのに、なのに此方は久しぶりに会う先輩に気が向いてしまい、ヒューをお座なりにしてしまった。
こっちから声を掛けたのにも関わらず、だ。
ヒューに対しての申し訳なさと罪悪感と、彼が居なくなった寂しさと。
色々な感情がぐるぐると胸の中を掻き回していて。
普段お喋り好きな自分を沈黙させていた**]
(311) 2015/11/19(Thu) 16時半頃