[口の回りをびちゃびちゃに血で濡らすさまは、たしかに、吸血種というより狗に近いものがあったかもしれない。 噎せ返る香りに酔ったまま、ジェレミアに手をかけ、牙を突き立てようとしたその時、無意識のイアンの言葉>>231が耳に届いた。] ……ぁ?[口元から血を滴らせたままで振り返る。 そこに、オスカーに割り入られ>>253れば、食事を邪魔された不機嫌を露わにして、オスカーを睨み付けた。] ッるせー……邪魔すんな ……[懇願など知ったことないと、自分より小柄な身を払い飛ばそうとしたのだが、その足下から匂う血の香りに気付き、手を止めた。]
(308) 2014/02/01(Sat) 22時頃