[青年が、普段から露骨に感慨を表情に乗せる事の少ないのは、凡そ先生がそうであったからだと思うのだが。恐らくは朧が隠してしまったのだ。一層、払えぬ程の濃霧でもあったなら。それこそ“諦めて”仕舞えたと云うのに、時折不思議を感じているらしい様子に若しやを一瞬でも思ってしまう。頬が緩むのに、嬉しさと罪悪とを同時に感じながらも吹き飛ばすつもりなどというものは、ない。] 八方塞がりでは何も出来ぬから、 …… 契れと云うならあるのだろうよ。[先生の扇子が音を立てる。それは常と何も変わらず、空気と空気の“間”を縫うような。或いは、区切るか繋ぎにする時のような調子の音。] 否<いや>、なかったかな。[それは、青年自身の記憶に於いてもそうだったから、恐らく先生は断ったりなどしないのだろう、と思う。]
(308) 2017/06/10(Sat) 14時半頃
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ 人狼議事lobby 人狼議事morphe 人狼議事cafe 人狼議事perjury 人狼議事xebec 人狼議事crazy 人狼議事ciel SoyBean Sangria @hello_giji @7korobi