[どうしようかと、この場にそれぞれ集まった吸血鬼たちの様子を伺っていれば石床から聞こえる爪音とタペストリーを潜る気配>>294つい先程書斎に現れたのと同じ黒妖犬の姿に、一瞬身を強ばらせるが。「ぼふん」と鳴く声と歯型のついた花弁を共に鼻先を押し付けられて少し虚を突かれたような顔をする。] ……?[私に?と二度三度瞳を瞬かせると、恐る恐ると言った体で花弁を受け取った。それから(やはり恐る恐るではあったけれど)そっと、その黒い毛並みを撫でるように手を動かしたか]
(306) 2017/10/05(Thu) 07時半頃