[小さく手を振って去っていくノスフェラトゥの使用人に、ぶんぶか手を振って見送った。
いやぁ館に来て早速いい思いさせていただきました。
え? やだなぁ。もちろんあたしの職業は覚えてますよ。でも、有名な人から招待されたら、色々と妄想しちゃうじゃないですか。それが予想の斜め上を行く厚遇を受けたら、そりゃお礼の一つも言いたくなるもんです。
あ、ノスフェラトゥ『さん』、どこにいるんだろ。
だから『さん』付けは止めなさいとか。周りから言われそうなことを思っていると、少しだけ喉がいがらっぽくなっているのに気づいた。
あーそういえばお風呂で倒れかけてから外行ったから、ちょっと喉にきてるのかも。
……師匠と一緒のときにそんなこと言ったら、軟弱者! って言われて沼に叩き落されたっけ。
また一つ涙無しでは語れない思い出を掘り起こしてしまい、残り少ない水分を涙で流して、あ、そろそろ補給しないと。と辺りを見回すと、>>291>>301とグラスを傾けるベラジーとミルフィの姿が目に入った。
とりあえずあそこにいけば水分補給はできそうだ。
そうして、とことこと足音を立てて二人に近づいた]
すいませーん。あたしにも一杯もらないです?
(305) 2014/11/03(Mon) 01時頃