[コテージへ到着するまでにはそれなりに時間が掛かったはずだけれど、運転手の交代を兼ねて得られた休憩>>227──という名のニコチン補給タイムに、さして苦に感じることもない。
南方が向かうようなら>>282、煙草を咥えながらその後に続いたり。
交代前に同じく外に出たヘクター>>230に、今更なおはようございますとよろしくお願いしますを告げたり。
暖房の効いたバスから降りてしまえば、身に染みる寒さは尚更強く感じて身を震わせた。
行儀悪くも咥え煙草、コートのポケットに両手を突っ込んで、身体を縮める。
同じ境遇であると伝えてきた道>>293には、お互い頑張ろうな、なんてさぞ軽い言葉を伝えて会話に区切りを付けたつもりけれど。
人肌が、恋しくないわけではない。
ただそれが、"誰でも良い"訳ではなくなった、だけ。]
…寒ぃ。
[燻る紫煙に混ぜ込んで、不満げな子供じみて呟いた。*]
(303) 2015/11/12(Thu) 00時半頃