─少し前:蝶美といっしょ─
[分からなくて当然じゃあ、ありませんか>>275
相変わらずひとつのこと、今なら自分のことに夢中になると他人を推し量ってあげられず、同じ状況である筈の彼女に不安ばかりぶつけてしまうなんて、申し訳ない気持ちが滲みます。
だけれど普段は堆にメールを送ったりとサボりにも気を使う蝶美が特別扱いしてくれたのです>>276
先程彼女の笑みを怖いと思ったのがバカみたいに思えて、同時に罪悪感が静かに降り積もりました。
それでも内緒という言葉は甘い響きを持っていて、まるでその時ばかりは誰かの特別になれたようで、蜜に集る虫のように]
………うん。内緒ね。誰にも言わない。
ありがとう、蝶美。
[いつもは距離を測りかねて避けていたくせに、こんな時には頼ってしまう自分自身を嫌悪しながらも、頷きました。
先程は怖がっていたくせに。
今は彼女の笑み>>227が私を支えてくれていたのです。
でも一気飲みなんてひと月前の蝶美はしたでしょうか。
仄かに探してしまう仲の良かった頃の級友の一部を私は今も]
(302) 2017/03/11(Sat) 11時半頃