[庭までの目算を聞いて>>289、あと数回階段を探して下りてを繰り返す事を考えると疲れがのしかかってくる。
倉庫を出る時点でそれなりに疲れは溜まっていて、本音を言えばあまり歩きたくないのだが、駄々をこねるようで口にするのは憚られた。
いっそ庭に出るのを止めようと言うのも考え……それではどこに行くのか、という話になりそうで止めた。
いい手段はないかと手持ちの物を思い返して、頭上からの溜息と呟きに、つないだままだった手を引いた。]
…ね、あの窓から直接外に出るとかできないかな。
あたしの魔法具使えば、できるんじゃないかって思うんだけど。
[思いついたままに口を開く。
ブレスレットを象った魔法具は普段の移動に使うもので、本来は風を発生させる魔法具と組み合わせて使用する。
単体では浮力を発生させるだけのものだが、落下の衝撃を和らげるくらいはできるだろう。
…思いつきは、単純に言ってしまえば、窓から庭に飛び降りる、というものだった。]
(297) 2012/10/20(Sat) 22時頃