[ポトフにオムレツに、サラダ。確かにパーティのような豪勢な食事だ。]
いつも食べてるものよりよっぽど美味しい。
[普段は豆のスープとか、黒パンと少々のチーズとか、そういうささやかなものしか食べていないのだ。ふふ、と自然に笑みを零す。]
……あら。クラリッサ?
[ふと、遅れて降りてきた見知った顔を見つけ、>>240瞬きして声をかける。仲がいい、というのかどうかはわからないけれど、昔からの付き合いだ。自分が結婚する前からそうだったし、結婚した後も変わらなかった。夫が行方知れずとなってからもそう。
むしろ、最近の方が親しく言葉を交わしたり、自分が彼女に声をかけたりすることは多いかもしれない。
それはひょっとしたら、自分の心を紛らわせてくれそうな人達が周りには彼女の他にあまりいなかったせいかもしれない。]
(294) 2016/03/02(Wed) 21時半頃