[鼓膜を震わせなんとか伝わるのは、“犬”という言葉だったのだ。>>267断片的にしか聞こえはしないのだが、どうやらあの青年は犬らしい。] ( わんこ、には見えねぇけど。 マダムにも、そんな趣味があったのかね。 )[これだけご立派な屋敷を持つ女性だったのだ。一人や二人、お遊び相手でもいない方が可笑しいというものだろうに。瞳は細まり、二人のマダムとの関係性を探ろう。少しでも情報が多いに越したことはないのだ。この屋敷に遺されしX城の思い出を手にする為には。]
(293) 2016/07/28(Thu) 21時半頃