この望みが、"綺麗"だというのなら きっとこの世の望み全てが、"綺麗"であることでしょうね[揶揄うような、望みを知るが故の言の葉は、歪む口角から音を滲ませ、此方を嘲笑うような色を含む。背負う水の幕は、黄金を取り込み、なおも輝く>>275内に篭もるままの泥とは、似ることはないのだが、似つかわしくないとは何故か思えなかった。唇が僅かに動くのに、音を聞けないかと耳をすませる。けれど外された視線を追うように、そちらへ目を向ければ、月を背負し城の窓辺から覗くが見えた>>269>>276*]
(293) 2015/08/01(Sat) 00時頃